
2025年4月26日ー2025年7月21日 at 下瀬美術館
下瀬美術館が2024 年に<ベルサイユ賞>「世界で最も美しい美術館」(ユネスコ本部創設の建築賞)を受賞したことを記念として行われた特別企画展かつ、 下瀬美術館初の現代美術展。
チーフキュレーターは齋藤、コキュレーターは松⼭が担当。
日本のみならず、中国、インドネシア、韓国、ミャンマー、シンガポールなど、東アジアにルーツを持つアーティスト9組が参加する国際展として実施された。
下瀬美術館の建築は、2014 年に「建築界のノーベル賞」とも呼れるプリツカー賞を受賞した坂 茂(ばん・しげる)によるもの。
長さ 190m、高さ 8.5m 「ミラーガラス・スクリーン」に周囲の自然が映り込むことで、建築の存在が瀬戸内の風景に溶け込み、美しい景観を形成している。
齋藤は、このミラーガラス・スクリーンによる美術館と周辺環境の一体化から思考を開始。
また、造船開発技術を使った可動展示室、美術館向かいに日本屈指観光地である宮島を擁する立地状況を踏まえ、それらに応答していく展示として構成した。
「周辺・開発・状況 -現代美術の事情と地勢-」というタイトルは、「environment」以外にも多元的な意味がある日本語の環境という単語からインスピレーションをうけ展開されたキュレーションを表現している。